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字には気ままな、佐伯祐三

別館、G.M.作業室です。本館『佐伯「制作メモ」を画像処理すると…。』から、ようこそ。
さて、佐伯の字は、結構気ままです。よく見ると、馴染んでくるクセは、ありそうですが。では「佐」の字のツクリにも注目しながら、御覧下さい。

 1920年(?)山田新一宛

 1924年、佐伯祐正宛

 1927年、神吉逸治宛

おまけに、学生時代に御親友の山田新一に出した呆れる手紙も載せてしまいます。大阪に居て、自分で展覧会に出品できない作品についての指示書きです。

  
拝啓 山田君額ブチヤニコノ名詞ヲモッテ行ッテ下サイ)
只今は御葉書を有難う 実にさうでしたね
 静物  二百五十圓
 自画像 非売品
 風景  二百圓
「題」は右のままにて結構 サインは君がして下さい すみませんけれど小サク「祐」と云ふ字をかいて下さい 色はバーミリオン
サテ十二号の額椽代(多分 三圓五十銭)を額ブチヤにはらって下さい
そして残りで枠をかつて下さい 残ったらもう使つてしまつて下さい たらなかつたらたしておいて下さい 先日の残金の事甚恐れ入りました もうそんな事はよしませう オバサン画ノ具は私がかへつてからしはらいます(…つづく)

     (山田新一『素顔の佐伯祐三』 中央公論美術出版より)


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コメント 5

ChinchikoPapa

最後の山田新一あての手紙、「サインは君がして下さい」はないですよね。(笑)
この作品が見つかっても、佐伯祐三のサイン「祐」じゃないから贋作だ・・・なんてことになりそうです。
「たらなかつたらたしておいて下さい」、これわたしも遣いたいフレーズです。(爆!) 「オバサン画ノ具」とはなんのことでしょう?
by ChinchikoPapa (2006-06-18 10:47) 

ものたがひ

「オバサン画ノ具」とは、谷中にあった画学生相手の絵の具屋のおばさんの事だそうです。学生にお金が無い時は、額縁でも木枠でも買ってくれたし、お金を貸して呉れさえ、したそうです。おおらかな人は、おおらかな人と仲良くなるのでしょう(笑)。
by ものたがひ (2006-06-18 23:16) 

ChinchikoPapa

そういうお店の「オバサン」、きょうびなかなかいないですね。(^^;
いいなぁ~。
どこかに「おおらか」な古本屋さんがいて、「なんだおカネがないのかい、じゃあこの朝日版と講談社版の佐伯祐三全画集を持っていきなさい」・・・ということにならないでしょうかねえ。(爆!)
by ChinchikoPapa (2006-06-19 01:21) 

ものたがひ

C.P.さま、初nice!を有難うございます。…つまり、オマケがお気に召したという事ですね(笑)。
by ものたがひ (2006-06-19 10:04) 

ChinchikoPapa

「レンガの門のある風景」の筆跡画像=「レンガの間の風景」を、記事末にアップしてみました。ご参照ください。
http://blog.so-net.ne.jp/chinchiko/2006-06-17
by ChinchikoPapa (2006-06-19 10:59) 

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